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【マーライオンの眼】カレー麺の呪縛

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 物価が高いシンガポールで、屋台村のB級グルメは庶民の味方だ。赴任して間もなく助手に、支局近くの芳林地区の屋台村に案内され、カレー・チキン・ヌードルを勧められた。ココナツミルクになじめなかったが、何度か食べ、やみつきになった。提供する店が複数あり、食べ比べるのも楽しい。顔見知りになった店主から、先代の父親から受け継いだというちびた包丁でおまけの肉をもらえれば、至福のランチとなる。

 産経新聞のサイゴン(現ベトナム・ホーチミン)支局長を務めた近藤紘一氏の著作に影響を受け、記者になった。期せずして東南アジアの担当になった。ハノイの雑踏の中で今、米朝首脳再会談を取材している。足元にも及ばないが、何とかバトンをつなぎたい。

 そんな話を聞いてくれる1歳年下のベトナム人記者仲間とビールを飲みながら、自分の方だけ薄くなった頭髪が話題になった。ベトナム料理の付け合わせに多量に出る香草に、抜け毛防止の効能はあるのか!?

 42~48歳の5年間半、東南アジアをうろついてきた。たいして働いていないが、暑いから汗はかいた。辛い食事が多いのも、汗かきに拍車をかけた。赴任前に先輩特派員から「辛いものばかり食べると、お前もはげるぞ」と脅された。鼻で笑い聞き流していた自分が恨めしい。(吉村英輝)

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