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正恩氏、到着時から異変…帰りも頭の痛い旅路に

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首脳会談に臨むトランプ米大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=28日、ハノイ(ロイター)
首脳会談に臨むトランプ米大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=28日、ハノイ(ロイター)

 「われわれの出会いを懐疑的に見ていた人々の中にも、われわれが向き合って素晴らしい時間を送っていることを、まるでファンタジー映画の一場面として見ている人がいるだろう」

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は28日、トランプ米大統領との会談前にこう話した。このときは“幻想的な合意”があると確信していたとみられる。ただ、表情には生気はうかがえなかった。

 2月26日のベトナム到着時から異変は捉えられた。専用列車を降り、長旅に疲れたように指でまぶたを押さえる金正恩氏の姿が見られた。メディアの目も気にせず、たばこを吸い、妹の金与正(キム・ヨジョン)氏が両手に持った灰皿で吸い殻を受け取った。

 そのまま車でハノイ中心部のホテルに直行すると、北朝鮮大使館訪問やトランプ氏との会談日程を除いてホテルにこもり切りになる。26日の到着後に国務委員会の金革哲(キム・ヒョクチョル)対米特別代表らから米国との実務者協議の進捗について報告を受けており、交渉が平行線に終わったことを知らされた可能性が高い。ベトナム当局者は本来、26日に金正恩氏の工業地帯などへの視察が計画されていたとしており、協議の難航を受けて急遽、宿泊先での側近らとの打開策の打ち合わせに切り替えたことも考えられる。

 1日にはベトナム側との会談が予定され、2日に列車で帰国すれば、中国の習近平政権に結果を報告するのが筋だ。金正恩氏にとって頭の痛い日程が待っている。(ハノイ 桜井紀雄)

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