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「北に譲歩し過ぎの批判回避か」伊豆見元・東京国際大教授

伊豆見元・東京国際大教授(春名中撮影)
伊豆見元・東京国際大教授(春名中撮影)

 今回の結果は決裂ではない。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は2月27日の会談で核実験とミサイル発射はしないと約束しており、トランプ米大統領は結論を急ぐ必要がなかったのだろう。

 ただ、トランプ氏が記者会見で述べたように、北朝鮮側が今回、本当に完全な制裁解除を求めたのかは疑問だ。それは米朝交渉の究極の目標の一つで、北朝鮮側の合意文書案のハードルはもっと低かったはずだ。

 例えば北朝鮮の立場なら、米国との交戦状態を終わらせ、双方の首都に連絡事務所を設置できれば、3回目の首脳会談につながる実質的な成果といえた。

 トランプ氏は、再選をかけた2020年の大統領選を控え、北朝鮮に譲歩し過ぎたとの批判を避ける狙いもあったのではないか。会見中、ロシア疑惑を追及する米議会をわざわざ批判していた。もっとも、金氏が本当に今の段階で完全な制裁解除を求めたのだとしたら、現実が見えておらず事態は深刻だ。今後の北朝鮮側の反応を見守りたい。

 今回の結果では、日本の拉致問題の進展は見込めない。金氏は非核化と拉致問題の早期解決が祖国の繁栄に不可欠と知るべきだ。(聞き手 平田雄介)

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