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北非核化への道、一層険しく 秘密施設の開示に踏み出せず

 また、昨年相次ぎ中止された米韓による大規模合同軍事演習について、トランプ氏が「しばらく前に諦めた」として今後の実施に否定的な考えを示したことが、朝鮮半島有事の即応態勢に関する日米韓の不安を拡大させるのは確実だ。

 一方で、トランプ氏が今回、金正恩氏から「核・弾道ミサイル実験を引き続き行わない」との言質を引き出したとしていることは、数少ない成果といえる。

 弾道ミサイルを信頼性のある兵器として配備するには発射実験を数十回、繰り返す必要があるが、米本土に到達可能とされる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の「火星14」(射程8千キロ以上)は2回、「火星15」(1万2千キロ以上)は1回の発射実験しか行われておらず、実用化には程遠い。

 その意味でミサイル発射の凍結が「米国をより安全にする」というトランプ氏の主張は全くの嘘ではない。しかし、非核化に結びつく実質的な合意がいつまでもできないようであれば、交渉の瓦解(がかい)は必至だ。トランプ政権は剣が峰に立たされつつある。(ワシントン支局長 黒瀬悦成)

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