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金正恩氏、狙いは米国の「核の傘」撤去か 首脳再会談

 目前に迫った米朝首脳再会談で隠れた最大の争点は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の「非核化意思は本物か」ということだ。国際社会で懐疑論が根深い中、金氏は米韓の高官らに非核化への思いを語り、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領らがそれを擁護してきた。懐疑と擁護という乖離(かいり)を生んだ金氏の言動を改めて検証した。(ハノイ 桜井紀雄)

 「私は父であり、子供がいる。自分の子供たちが生涯、核を背負って暮らしていくことは望んでいない」

 米中央情報局(CIA)長官だったポンペオ国務長官が昨年4月、初訪朝した際、非核化の意向を問う質問に金氏はこう答えた。同行したCIA前コリアミッションセンター長のアンドリュー・キム氏が22日、米大学の講演で説明した。

 キム氏は北朝鮮の裏側まで知るエキスパートだ。米側が金氏に非核化と対米関係改善の意欲ありと見なしたことで、昨年6月の初の米朝首脳会談に向けて大きく動き出すことになる。

 「世界の人々が『北朝鮮は信じられない』『時間稼ぎだ』と言っていることを知っている」。昨年9月の南北首脳会談後の訪米の際に文氏が明かした金氏の発言だ。金氏は「ペテンなら、米国の報復は目に見えている。北朝鮮が報復に持ちこたえられるだろうか。今度こそ真剣さを信じてほしい」と強調したという。

 だが、北朝鮮の現役駐英公使時代に韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)氏は「金正恩体制が続く限り、核兵器を手放すことはない」と断言する。

     ◇

 北朝鮮は昨年の南北や米朝首脳会談後にメディアで共同声明などを全文紹介する形で「非核化」という言葉も伝えたが、意味に踏み込むことはなかった。だが、米朝首脳再会談を目前に、朝鮮労働党機関紙、労働新聞で金氏が言う「非核化」の意味を住民らに説明し始めた。

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