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【朝鮮半島 私はこうみる】「米に非核化の明確な前進訴えよ」 礒崎敦仁・慶応大准教授

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磯崎敦仁・慶応大准教授(春名中撮影)
磯崎敦仁・慶応大准教授(春名中撮影)

 いまの北朝鮮の核問題をみると、1990年代や2000年代との違いが2つある。1つは北朝鮮のトップが直接、米国との交渉の場に出てきていること。もう1つは非核化の意思が単に外交上だけでなく、北朝鮮国内に対しても示されていることだ。金正恩委員長が今年元旦の「新年の辞」で直接、「完全な非核化」の意思を国民に伝えているのは重みがある。

 ただこれはあくまでも米国との交渉の中で、米国がどれだけ譲歩するかに関わっており、必ずしも北朝鮮が自発的に喜んで一方的に非核化するというものではない。

 米国が国交正常化までの道程を明確に約束してくれるのなら、それに伴い北朝鮮も「完全な非核化」に向けて進む覚悟はできているというメッセージを送っているのだろう。金委員長が最初から米国と国際社会をだまそうと、壮大な嘘をつくにはリスクが大きすぎる。

 金委員長が「新年の辞」で、「米国が約束を守らず、一方的に何かを強要しようとし、制裁と圧迫へと乗り出すなら、われわれとしてもやむにやまれず、仕方なく新たな道を模索せざるを得なくなることもあり得る」といった部分を、日本のメディアが大きく取り上げていた。

 この部分は一見すると米国を牽制(けんせい)しているようにも解釈できるが、実態は異なっている。「新年の辞」は本来国内向けの演説であるにもかかわらず、大部分の内容は米国に対する前向きなメッセージであることは看過できない。問題の部分も、「やむにやまれず」「仕方なく」と、2度もそれが望ましくないことを強調している。

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