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IS戦闘員の妻たちに出身国からの帰国拒否や国籍剥奪

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ホダ・ムサナさん(Hoda Muthana/Hassan Shibly弁護士提供・AP=共同)
ホダ・ムサナさん(Hoda Muthana/Hassan Shibly弁護士提供・AP=共同)

 【ワシントン=住井亨介、ニューデリー=森浩】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に共鳴して、欧米各国からシリアに渡航し、戦闘員の妻となった女性たちが帰国を希望するケースが相次ぐ。しかし、女性が帰国を拒否されたり、国籍の剥奪が通告されたりする事態が起きている。テロ組織に参加した経緯から治安への脅威となる可能性がぬぐえず、今後も各国は対応に追われそうだ。

 米政府は20日、ISの思想に感化されてシリアへ渡った米南部アラバマ州出身の女性(24)の帰国を認めない方針を示した。AP通信によると、女性の代理人を務める米国内の弁護士は「女性は米国生まれで有効な米国旅券を持っていた」と主張し、提訴する構えだ。

 米メディアによると、帰国を求めているのはホダ・ムサナさん。大学生だった2014年11月にシリア渡航後、相次いで3人のIS戦闘員と結婚させられた。今年1月にIS支配地域から逃れ、現在はクルド人勢力の収容キャンプで生後18カ月の息子とともに拘束されている。ムサナさんは「(渡航は)大きな間違いだった」と後悔しており、帰国を認めるよう米政府に求めていた。

 これに対し、ポンペオ国務長官は20日、「女性にはいかなる法的根拠も有効な米国旅券もない」として帰国を認めない考えを示し、トランプ大統領も同日、ツイッターで「帰国を認めないようポンペオ氏に指示した」と明かした。

 また、英国からシリアのIS支配地域に渡った女性、シャミマ・ベグムさん(19)も帰国を希望していたが、英国政府は19日に国籍の剥奪を家族に対して通告した。

 ベグムさんは15年に現地入りした後、オランダ出身のIS戦闘員の妻となった。シリアの難民キャンプで男児を出産し、英国への帰国を望んでいる。これまでに子供2人を病気と栄養失調で亡くしており、戦闘下での生活に耐えられずに逃亡したという。

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