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支援物資搬入で政権と野党連合が攻防 ベネズエラ

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13日、ベネズエラ国境付近のコロンビア北部ククタ近郊にある移民の保護施設で、無料の食糧配給を受けようと列を作るベネズエラの市民ら(ロイター)
13日、ベネズエラ国境付近のコロンビア北部ククタ近郊にある移民の保護施設で、無料の食糧配給を受けようと列を作るベネズエラの市民ら(ロイター)

 【ニューヨーク=上塚真由】政情不安が続く南米ベネズエラで米国など国際社会からの人道支援物資の受け入れをめぐり、マドゥロ政権と野党連合側で攻防が続いている。政権側は米国による軍事介入の口実だとして反発、政権の後ろ盾であるベネズエラ軍が搬入を阻んでいる。一方、野党連合出身で暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長は23日に国外からの支援物資が届くと宣言し、軍にも協力を要請。マドゥロ政権打倒へ圧力を強めている。

 深刻な経済危機にあるベネズエラは食料、医療品などが慢性的に不足し、野党連合側は支持を受ける米国などに人道支援物資を要請した。

 だが、マドゥロ氏は米国からの支援物資を「内政干渉を正当化するためのショーにすぎない」と指摘。ベネズエラ国民の困窮は米国による経済制裁が原因だとし、人道危機は存在しないと繰り返している。ロドリゲス副大統領は12日、米国からの支援物資について「汚染され、毒が入っている」と指摘。科学的な調査結果から発がん性物質が含まれていることが分かったとし「いわゆる生物兵器だ」と述べ、支援物資を待ち望む国民に警告した。米国からの支援物資により、グアイド氏への求心力が高まることを警戒している。

 一方、グアイド氏は人道危機にあると強調し、物資搬入を阻む軍に揺さぶりをかけている。

 12日の集会では食料や医療品不足で30万人が生命の危機にあるとし「軍は人道支援物資の受け入れを容認すべきだ。これは命令だ」と訴えた。マドゥロ政権を支え続ける軍にも食料不足に苦しむ人はいるとされ、物資搬入で軍の切り崩しを図りたい考えだ。

 支援物資はコロンビアやブラジル国境から搬入される予定。暫定大統領宣言から1カ月となる23日に届くとしたが、軍がグアイド氏の方針に従うかは不透明で、具体的な搬入方法は明らかになっていない。

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