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比ミンダナオ、2回目投票控え緊張 イスラム自治政府参加へ是非

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1月27日、フィリピン南部スルー州でテロの標的となったカトリックの大聖堂内部。イスラム過激派の犯行とみられる(ロイター)
1月27日、フィリピン南部スルー州でテロの標的となったカトリックの大聖堂内部。イスラム過激派の犯行とみられる(ロイター)

 フィリピンのミンダナオ島西部で2022年設立予定のイスラム自治政府への参加を問う2回目の住民投票が、6日に実施される。先月21日に行われた1回目の投票後に過激派によるとみられるテロが続発。自治政府樹立に不満を持つ勢力の犯行の可能性があり、緊張が高まっている。

 「こちらも悪魔となって戦うしかない」。ドゥテルテ大統領は先月28日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う過激派、アブサヤフの壊滅を命じた。

 この前日、一連の住民投票の対象となったイスラム教徒自治区を構成するスルー州の島で、カトリック大聖堂を狙った爆発により市民ら20人以上が死亡する事件が発生。ドゥテルテ氏の指示はこれを受けてのものだ。アブサヤフの犯行とみられ、ISが声明を出した。

 先月21日に行われた同州を含む5州でつくる自治区などの住民投票では、暫定結果で投票者の85%が賛成を投じたが、爆発があったスルー州単独では反対が上回っていた。住民投票は自治区全体で賛否を表明する仕組みのため、意に反し自治政府に組み込まれるとの不満を持つ市民も多く、周辺地域でもテロが相次ぐ。

 6日の投票は自治区に隣接する北ラナオ、コタバト両州の一部で実施。自治政府の領域の大枠が決まる。

 ミンダナオ島ではマルコス独裁政権が1960年代後半からイスラム教への弾圧を強め、イスラム勢力が武装闘争を開始。2014年、イスラム自治政府樹立を柱とする包括和平に合意した。(マニラ 吉村英輝)

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