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米朝再会談に一点集中の金正恩氏…実務者協議にエリート外交官を投入

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は今年に入って国内を視察する様子が一切報じられず、米朝首脳再会談に向けて外交に没頭する姿を見せている。米国との協議にも核問題に通じたエリート外交官を新たに投入し、万全の態勢で臨んでいる。

 1月に金正恩氏の動静が報じられたのは、7~10日に中国を訪れ、習近平国家主席と会談したのと、トランプ米大統領のもとに派遣した金英哲(ヨンチョル)党副委員長らから23日に報告を受けたときなど外交関連に限られた。

 2011年末の最高指導者就任以来、年明けには軍部隊や工場などを視察する姿が盛んに報じられてきただけに、韓国当局者も異例の新年と受け止めている。

 金英哲氏が訪米報告をした際に同席したのが元駐スペイン大使の金革哲(ヒョクチョル)氏だ。米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表は、金革哲氏が「新しいカウンターパートだ」と明らかにした。

 「国務委員会所属の対米特別代表です」。韓国紙によると、金革哲氏は訪米時にこう自己紹介した。国家の中枢機関である同委員会に所属する「特別代表」を名乗らせることで、正当な交渉担当者だと米側を納得させる狙いがあるようだ。

 韓国に亡命した太永浩元(テ・ヨンホ)駐英公使のブログによると、外国語大フランス語科を卒業した金革哲氏は、外務省で外交戦略を立案する第9局(現政策局)を担当。05年の6カ国協議では北朝鮮代表の演説文も作成したとされ、30代で副局長に昇進するスピード出世を果たした。14年には初代駐スペイン大使に任命されるが、北朝鮮の核実験を受けて17年に追放される。

 韓国紙によると、大使時代の金革哲氏を知る外交筋は、核関連の専門用語を英語ですらすらと話し、「核戦略通」という印象を受けたと振り返っている。

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