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【北京春秋】日中はカンパイできるか

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 漢俳(かんぱい)をご存じだろうか。読んで字のごとく漢字の俳句、つまり俳句形式の中国語の詩である。5・7・5の17漢字から成る。

 雨中伊東行

 露天“風呂”有風情

 一浴忘東京

 普通、漢詩といえば絶句や律詩だろう。漢俳は七言律詩(56字)の3分の1以下。この詩は行(XING)、情(QING)、京(JING)と韻を踏んでいるが、元来、漢俳には押韻(おういん)や平仄(ひょうそく)の決まりはない。

 漢俳の普及に力を入れているのが中国の日本語誌「人民中国」だ。読者層は中国に関心をもつ日本人である。「新たな文化交流ができないか」。川柳を中国に紹介する活動も行う王衆一総編集長(55)の夢は膨らむ。

 漢俳は、社会の荒廃をもたらした文化大革命が終息した後の1980年、「一般の人民も楽しめる漢詩を」という文芸復興の流れの中で誕生した。

 漢俳学会の初代会長は、毛沢東や周恩来の日本語通訳を務めた劉徳有氏(87)である。東京を離れ、伊東温泉で浴びた雨の中の露天風呂に風情を感じ、先の漢俳を詠んだ。

 中国人の場合、日本語を知らなければ俳句を詠めないが、漢字がわかる日本人なら容易に漢俳の世界に入れる。日中両首脳がいつか「カンパイ」をし合うような日が来れば、それもまた一興だ。(藤本欣也)

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