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米朝対話の陰で制裁破り 中露に加え韓国も 「北に進展なし」「瀬取りは大幅増加」

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5月に撮影された、北朝鮮南部平山のウラン精鉱製造施設の衛星写真(プレアデス(c)CNES 2018、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース/38ノース提供・共同)
5月に撮影された、北朝鮮南部平山のウラン精鉱製造施設の衛星写真(プレアデス(c)CNES 2018、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース/38ノース提供・共同)

 【ニューヨーク=上塚真由、ソウル=桜井紀雄】2度目の米朝首脳会談が2月末にも開かれる見通しとなる対話ムードの陰で、北朝鮮が国連安全保障理事会の制裁違反を繰り返したことが、安保理の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルの調査で判明した。北朝鮮の後ろ盾の中国やロシアだけでなく、韓国も制裁破りに関わった疑いが浮上。制裁が骨抜きにされている実態が浮き彫りとなった。

 「北朝鮮が核・ミサイル開発をやめていないことは明らかだ。この1年間の変化は核実験やミサイル発射実験を停止したことだけ。何の進展もない」。調査に関わった安保理外交筋は、北朝鮮の非核化の現状をこう指摘した。

 昨年6月に米朝首脳会談が実現し、北朝鮮は「朝鮮半島の完全な非核化への努力」を約束した。しかし、専門家パネルは北朝鮮の寧(ニョン)辺(ビョン)の核施設が「稼働し続けている」と分析し、首脳会談が行われた6月中旬にも排水作業が行われていたと指摘。南部の平(ピョン)山(サン)のウラン鉱山でも採掘が続いている疑いがあるという。

 専門家パネルは「瀬取り」の横行も重大視。昨年、「瀬取りによる石油精製品や石炭の密輸が大幅に増加した」と分析した。専門家パネルへの米国の報告で昨年1~8月で計148回の瀬取りが確認され、主に中露などの船舶の関与が疑われている。

 調査では、韓国の制裁履行への消極姿勢が明らかになった。昨年1~11月に北朝鮮・開城の南北共同連絡事務所で使用する石油精製品を持ち込んだが、安保理決議で義務付けられている届け出を怠った。

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