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ファーウェイ幹部の起訴で板挟みのカナダ

カナダのトルドー首相(ロイター) 
カナダのトルドー首相(ロイター) 

 【ニューヨーク=上塚真由】カナダは、通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)=保釈中=の身柄引き渡しをめぐり、米中の間で難しいかじ取りを迫られている。引き渡しの可否をめぐる審理は長期化するとみられ、カナダに対し「報復措置」を取り圧力を強める中国との関係改善も見通せない。

 ロイター通信によると、孟被告は29日に保釈条件の変更を協議するため、西部ブリティッシュコロンビア州の裁判所に出廷するという。裁判所は、2月6日にも孟被告に出廷を求めている。

 米国からの正式要請を受け、カナダの法相は30日以内に手続きを進めるか否かを判断。認められれば裁判所で審理が始まり、数週間から数カ月続くとみられる。裁判所が引き渡しを認める決定を下した場合、再度、法相が可否を判断し、承認されれば孟被告は米国に引き渡される。ただ、孟被告は、裁判所や法相の判断に異議を唱えることが可能で「結論が出るには数年かかる」(カナダメディア)との観測もある。

 米中の板挟みにあるカナダは対応に苦慮。トルドー首相は23日の会見で「法的な手続きに従って決める」と述べ政治的な関与を否定したが、米国とは機密情報を共有する5カ国の協定を結んでおり、孟被告の引き渡しを認めなければ、安全保障施策の障害になりかねない。26日には、身柄引き渡しをめぐり中国寄りの発言をしたマッカラム駐中国大使の更迭を発表した。

 一方、米国に次ぐ貿易相手国である中国とは孟被告の逮捕がきっかけで緊張が高まった。カナダ人2人が中国で拘束されたほか、薬物密輸罪に問われたカナダ人には死刑判決が下され、「カナダが(米国の)代償を払わされている」(マクノートン駐米大使)と恨み節も漏れている。

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