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トランプ氏、一般教書演説をキャンセル ペロシ下院議長との対立で

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ナンシー・ペロシ氏(ゲッティ=共同)
ナンシー・ペロシ氏(ゲッティ=共同)

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は23日、ホワイトハウスで記者団に対し、米国の政策課題を上下両院合同会議で説明する一般教書演説が今年は行われないと表明した。トランプ氏は「ペロシ下院議長が演説を中止させた。真実を聞きたくないからだ」と述べ、メキシコ国境への壁建設の予算計上問題に起因する連邦政府機関の一部閉鎖をめぐって激しく対立するペロシ氏を非難した。

 トランプ氏はこの日、ペロシ氏に書簡を送り、一般教書演説を29日に上下両院合同会議で行うと伝達。しかしペロシ氏はこれに対し、政府機関の閉鎖が続く限りは演説会場となる下院本会議場を使わせないという趣旨の通告を書簡で行った上で、「政府機関が再開後の双方が同意できる期日」に日程を組み直すことを改めて提案していた。

 トランプ氏は「(ペロシ氏の通告は)驚くに当たらない。民主党は過激化している。恥ずべきことだ」と主張。また、「演説に代わる行事を検討する」と語り、別の場所で支持者集会などの形で政策の説明を行う可能性を示唆した。

 米メディアによると、トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室またはイーストルーム、共和党が多数を占める上院本会議場、壁建設の予算計上問題で揺れるメキシコ国境、2020年大統領選での重要州などのいずれかで演説を行うことが取り沙汰されている。

 ペロシ氏は3日、トランプ氏に対して議会で29日に一般教書演説を行うよう招請。しかし、ペロシ氏は16日、「政府機関の閉鎖の影響で十分な警護ができない」などとしてトランプ氏に演説の延期を求めた。

 しかし、トランプ氏は23日の書簡で「国土安全保障省と大統領警護隊からの説明で警備は万全だと確認できた」とし、両院合同会議で演説すると表明した。

 ただ、大統領が両院合同会議で演説するには、上下両院の決議による同意が必要。ペロシ氏は23日、トランプ氏への書簡で下院での決議を行わないと言明し、同氏の申し出を拒絶した。

 一般教書演説が中止されるのは、ウィルソン大統領時代の1913年に大統領本人が議会を前に演説するという現在の形式を再開させて以来初めて。

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