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史上初の米朝首脳会談の影に情報当局者の秘密接触

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会談の冒頭で握手する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)とトランプ米大統領=2018年6月、シンガポール(AP)
会談の冒頭で握手する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)とトランプ米大統領=2018年6月、シンガポール(AP)

 【ワシントン=黒瀬悦成】22日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルは、昨年6月のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談に関し、過去約10年間にわたる米朝の情報当局者による水面下の接触が会談実現に道を開いたと伝えた。

 同紙によると、米朝の情報当局者による秘密接触は2009年には始まっていたとされ、北朝鮮側の交渉窓口は当時、北朝鮮軍の情報機関「偵察総局」の総局長だった金英哲(ヨンチョル)党副委員長が務めていた。

 一方、最初の米側の窓口は息子ブッシュ政権下で朝鮮半島和平担当大使を務めた元中央情報局(CIA)職員のジョセフ・デトラニ氏で、北朝鮮に拘束された米国人記者2人の解放などに尽力した。

 同氏の任務は12年、当時のモレルCIA副長官が継承。モレル氏は金正日(ジョンイル)総書記の死去に伴う金正恩体制への権力移行を受け、対話のパイプ確保を図ったが、北朝鮮による核実験やミサイル発射とオバマ前政権による制裁強化で両国関係が冷却化すると、情報当局者の接触も途絶したとみられる。

 しかし、トランプ政権下で米朝関係が再び緊迫化したのを受け、CIAで当時「コリア・ミッションセンター」の責任者を務めていた韓国系米国人のアンドリュー・キム氏が17年8月、シンガポールで北朝鮮側と接触し、情報当局者間のパイプを復活させた。

 18年3月、トランプ氏が訪米した韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安全保障室長から金正恩氏が米朝の首脳会談を求めていると聞かされると、ただちに快諾。一方で、首脳会談の提案が本当に金正恩氏の意向であるのか情報機関のルートを通じて確認した上で計画を進めたという。

 今月訪米した金英哲氏はビショップCIA副長官とも会っており、米朝の情報当局者間の接触は現在も継続中とみられている。

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