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英首相が代替策 「安全策」修正しEUと再協議

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欧州連合(EU)離脱合意案の代替案を巡り、英下院で演説するメイ首相(中央)=21日(英下院提供、AP)
欧州連合(EU)離脱合意案の代替案を巡り、英下院で演説するメイ首相(中央)=21日(英下院提供、AP)

 【ロンドン=岡部伸】英国のメイ首相は21日、欧州連合(EU)からの離脱に向けた協定案が英下院で15日に否決されたことを受け、代替策として英国がEUの関税同盟に残る条項(安全策)の修正協議を行う方針を下院で表明した。歴史的大差で否決された離脱案の大筋は残し、安全策に関する国内合意を目指すが、局面を打開できる見通しは立っていない。

 メイ氏は下院で、離脱案否決の要因となったアイルランドとの国境問題で当初の離脱案に盛り込んだ安全策に関し「議会の声を聞く」と述べた。離脱案全体は大幅な変更はせず、安全策を修正してEUと再協議する考えを示した。具体的な修正内容は明らかにしなかった。

 メイ氏は安全策で新たな案を示せれば、与党・保守党内の反対派と閣外協力を結ぶ北アイルランドの地域政党「民主統一党(DUP)」を翻意させることができると判断。EUの規則に縛られ続ける可能性がある従来の安全策への懸念を和らげる修正を検討する意向だ。

 しかし、離脱案の修正にはEUの同意が不可欠で、英議会での合意形成を重視した新たな安全策はEUに拒否される可能性も高い。英BBC放送によると、EU内には安全策の適用について5年間の期限を設ける修正を支持する意見もあるという。

 またメイ氏は、国民投票の再実施について「民主主義への信頼を揺るがし、社会の一体感を損なう」として否定した。

 3月29日の離脱日の延期は「(社会の混乱が予想される)『合意なき離脱』を排除することにはならず、決断の時期を遅らせるだけだ」と指摘し、離脱日程の延期に否定的な見解を示した。

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