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破綻の韓国系造船所に中国企業が関心 比スービック湾で安保問題化

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17日、フィリピン・スービック湾にある、経営破綻した韓国系造船所。車などの出入りは少なかった(吉村英輝撮影)
17日、フィリピン・スービック湾にある、経営破綻した韓国系造船所。車などの出入りは少なかった(吉村英輝撮影)

 フィリピン北部ルソン島のスービック湾にある韓国系造船所の経営破綻が、安全保障問題に発展している。中国企業が買収に興味を示している、と伝えられたためだ。同湾にはかつて米海軍基地がおかれ、今も米艦船が頻繁に寄港する軍事的要衝だ。間近には中国が次の人工島化を狙っているとされるスカボロー礁(中国名・黄岩島)もあり、造船所を国有化し中国による“要塞化”を阻止する案もあがる。(スービック 吉村英輝)

 韓国・韓進重工業のフィリピン法人が8日、現地の裁判所に会社更生法の適用を申請した。比大手銀行などへの負債総額は約4億ドル(約430億円)で、フィリピンの企業破綻では過去最大規模。韓国内にも約9億ドルの債務を抱えているとされる。

 韓進重工は2006年、同湾の750エーカーの未利用地に造船所建設を開始。タンカーなど123隻を建造した。だが、造船市況低迷で、最盛期に約3万人いた人員は現在約3千人に。17日に訪れると出入りは少なく、12年間務め昨年末に辞めたという男性(54)は、「17年に退職奨励金制度が始まり、多くの作業が韓国に移った」と話した。

 比政府は支援企業探しを進める方針で、貿易産業省幹部が11日、中国の造船企業2社が買収に興味を示しおり、内1社は中国国営企業だと明らかにした。南シナ海問題で対中融和姿勢をとる見返りに、中国から巨額の経済支援の約束を取り付けてきたドゥテルテ大統領の存在が透けて見える。

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