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【ガンジスのほとりで】インド医師の商魂

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 新年早々、原因不明の腹痛に見舞われ、はうように病院に駆け込んだ。

 インドの病院は英国など海外で経験を積んだ医師も多く、都市部の医療水準は高いとされるが、質のばらつきが課題だという。記者を採血しようとした看護師はずっと「静脈、静脈」と口走っており、落ち着きがない。診察室には謎の黄色い液体が入ったボウルが置いてあり、これを注入されるのではと不安がかきたてられる。日本でもそうだが信頼できる病院や医師探しの重要さが実感された。

 そんなインドで現在、人気を博しているのが医師検索サイトだ。サービス大手「プラクト」は中国IT大手の騰訊控股(テンセント)から5500万ドル(約60億円)の投資も引き出し、成長を遂げている。かかりたい診療科を検索すると、登録済みの医師の勤務先や初診料、患者からの評価が表示される。医師側も学歴や得意分野を書き連ね、少しでも顧客を獲得しようと必死だ。

 腹痛はほどなく治まったが、医師の診断は「何か悪いものを食べたのが原因だろう」というもの。まったく心当たりがなく考え込んでいると、医師は「サイトで私に高評価を付けてほしい」と身も蓋もない要求をしてきた。口コミを重視しているということなのだろうが、医師の商魂に何とも複雑な気分となった。(森浩)

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