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EU離脱案否決で英混迷 EUにも手詰まり感

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テリーザ・メイ英首相の欧州連合(EU)離脱案が否決されたことを受け、会見するアンゲラ・メルケル独首相=16日、独ベルリンの国会(AP)
テリーザ・メイ英首相の欧州連合(EU)離脱案が否決されたことを受け、会見するアンゲラ・メルケル独首相=16日、独ベルリンの国会(AP)

 【ベルリン=宮下日出男】英議会がEU離脱案を否決したことで、EUも苦しい状況に迫られた。「合意なき離脱」を避けたいのは英国と同じだが、離脱案の再交渉は容易に認められない。英国内の混迷が続く限り、EUとしても有効策を見いだすのは難しく、手詰まり感が漂っている。

 「秩序立った離脱へ、どう進めたいのか示すのは英政府」。EUの交渉責任者のバルニエ首席交渉官は16日、欧州議会でこう語り、EU側の対応検討には、まず英国の考えを知る必要があるとの見解を示した。

 EUとして悩ましいのは英国の混迷だ。メイ英首相と合意しても与党・保守党はまとまれず、一方で国民投票の再実施を求める声も高まる。バルニエ氏は「政治環境が整っていない」と英側の状況を懸念。マクロン仏大統領は15日、「内政問題」との認識を示した。

 ただ、英側が新たな要望を示しても、EUがさらに譲歩できる余地は少ない。ユンケル欧州委員長は離脱案を「可能な最善の合意」と繰り返し、加盟国でも再交渉拒否の声が上がった。微修正の可能性はあるが、予想以上の大差で否決した英議会の承認を得るのに十分かは不透明だ。

 EU内では離脱延長は認められるとの見方が出ているが、延長しても「ゴールへの道がなければ無意味」(マース独外相)として、英側が描く対応の明確化を求める声は強い。欧州議会の交渉担当者のフェルホフスタット議員は「党派を超えて協力するときだ」と英国に呼びかけた。

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