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英議会否決で失望 EUが「早く意図を明確に」と対応要請

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英下院のEU離脱合意案の採決を前に、議会の外で討論するデモ参加者(ロイター)
英下院のEU離脱合意案の採決を前に、議会の外で討論するデモ参加者(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】英国議会がメイ英首相と欧州連合(EU)が合意した離脱協定案を否決したことを受け、EU内では失望と困惑が広がった。ユンケル欧州委員長は15日夜、「結果を残念に受け止める」との声明を発表。3月末の離脱期限が迫るなか、英国には今後の対応について「できるだけ早く意図を明確にする」ことを求めた。

 EU側は離脱案の再交渉を拒否する一方、14日にユンケル氏らが英側の反発を和らげるための書簡を送付するなど、ぎりぎりまで議会承認を後押ししてきた。今後の対応は、英側の出方を待って検討する姿勢だが、ユンケル氏は離脱案が「公正な妥協」「秩序ある離脱の唯一の手段」と繰り返した。

 昨年末まで輪番制の議長国を務め、交渉妥結に尽力してきたオーストリアのクルツ首相も15日、「結果は残念だが、再交渉はない」と表明。英領北アイルランドとの国境問題を抱えるアイルランド政府も再交渉を認めない考えを示した。

 英国内では2度目の国民投票実施を望む声も高まっている。EUのトゥスク大統領は「合意が不可能で、『合意なき離脱』を望まないなら、唯一、建設的な解決策を誰かが勇気を持って口に出さないのか」とツイッターに書き込み、英側にEU残留への方針転換を暗に促した。

 一方、ユンケル氏は離脱案否決で、英国が合意のないまま「無秩序に離脱する危険は高まった」とし、混乱を抑える準備を急ぐ考えを表明。ドイツのショルツ副首相兼財務相は「欧州にとってつらい日だが、われわれは準備ができている」と強調した。

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