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「北朝鮮は敵」、日本と「価値共有」記述削除 文政権初の国防白書

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 【ソウル=名村隆寛】韓国国防省は15日、2018年版の国防白書を発表した。白書では北朝鮮を「敵」とした従来の表記を削除する一方、日本については「自由民主主義と市場経済の基本価値を共有している」との表記が省かれた。

 国防白書は隔年で作成されているが、文在寅(ムンジェイン)政権では今回が初。前回の16年版では「北朝鮮の政権と軍はわれわれの敵」と明記していた。韓国と北朝鮮は昨年、3回の首脳会談を実施。4月に軍事境界線がある板門店で行われた首脳会談では、「一切の敵対行為の全面的中止」などで合意していた。

 白書では、昨年の軍事分野での南北合意で「南北間の緊張緩和と信頼構築の基盤ができた」としており、南北関係改善を受けて「敵」表現が削除されたとみられる。ただし、北朝鮮の大量破壊兵器は「朝鮮半島の平和と安全に対する脅威」とし、あらゆる状況に備えるとしている。

 日本との関係では、「基本価値の共有」との表記が削除され、「地理的、文化的に近い隣国で、世界の平和と繁栄に向け共に協力していくべきパートナー」と記された。

 聯合ニュースは、元徴用工訴訟での韓国最高裁の確定判決や、韓国海軍駆逐艦の海自哨戒機への火器管制レーダー照射問題をめぐる日韓関係の悪化が反映されたと指摘。また、「日本政府が先に(外交青書などで)韓国との『基本的価値の共有』という文言を削除したことも影響したようだ」とみている。

 また、白書からは北朝鮮の核・ミサイル脅威に対し日本と協力するとの記述もなくなった。米国以外の周辺国との軍事交流と協力の記述順も、これまでの「日本、中国」から「中国、日本」の順に変わった。

 竹島(島根県隠岐の島町)については16年版と同様、「歴史的、地理的、国際法的に明白な韓国固有の領土」と主張している。

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