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【環球異見】金正恩氏が4度目訪中 中国紙「朝鮮半島の安定・平和占う鍵」 韓国紙「『北朝鮮カード』みせ中国にも利点」

中央日報(韓国) 「北朝鮮カード」みせ中国にも利点

 韓国紙、中央日報(電子版)は社説(9日)で金正恩氏の電撃訪中の背景について、過去の訪中が南北または米朝の首脳会談の前に実施されていることから、今回も米朝再会談に先立ち「中朝間の意見調整のための訪問」とした上で、「北朝鮮としては自分の背後に中国がいるということを誇示することにより交渉力を高めようとしているのが明らかだ」と主張した。また、「トランプ政権と貿易戦争をしている中国も、いざというときには北朝鮮カードを使えるところをみせることができる」とし、中朝ともに利点が十分にあると指摘した。

 韓国紙、東亜日報(同)も「金正恩、習近平にしがみついても非核化以外に迂回路(うかいろ)はない」と題する社説(9日)で、「金正恩の訪中は長年の血盟という中国からまず関係を固め、これをてこに対南、対米外交に乗り出すという策略だろう」との論を展開。「とくに貿易戦争の解決に向けた米中交渉が行われている中、訪中して中国の北朝鮮に対する役割を浮かび上がらせ、米国の関心を促す効果を狙った」とした。

 一方、東亜日報(同)は10日、北朝鮮情勢に詳しい中国の消息筋の話として、今回の電撃訪中の背景に、金正恩氏が北朝鮮内部で米国との非核化交渉の必要性を説得できていないことがあるという。北朝鮮側の関係者と接触した複数の韓国の消息筋も同様の内容を伝えているとした。これは「米国が北朝鮮に対する制裁を緩和し、敵対政策を和らげてこそ非核化措置が可能という北朝鮮の宣言戦である可能性はあるが、一方で金氏が直面する北朝鮮の現実を反映しているとの分析もある」と記している。

 保守系の韓国紙、朝鮮日報(同)は社説(10日)で、文在寅(ムン・ジェイン)政権の外交を問題視し、北京に大統領府の人事異動のため韓国大使が不在だったことを取り上げ、「韓国政府による中国との外交は外交とはいえず、中国の一方的な横暴にただ引きずられているだけだ」と批判した。(水沼啓子)

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