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【環球異見】金正恩氏が4度目訪中 中国紙「朝鮮半島の安定・平和占う鍵」 韓国紙「『北朝鮮カード』みせ中国にも利点」

8日、北京の人民大会堂で歓迎式典に臨む金正恩朝鮮労働党委員長(左)と中国の習近平国家主席(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
8日、北京の人民大会堂で歓迎式典に臨む金正恩朝鮮労働党委員長(左)と中国の習近平国家主席(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が8、9両日、中国の習近平国家主席と北京で会談した。昨年の3度の訪中に続き4度目。今年2~3月に米朝再会談が開催されるとの観測もある中、米国に緊密な中朝関係を見せつけた形だ。中国メディアは、会談の内容よりも北朝鮮経済の行方を注視。米紙は中朝の利害が一致していることが背景にあると分析。韓国紙は米国と貿易戦争をしている中国にも利点があると指摘した。

環球時報(中国) 朝鮮半島の安定・平和占う鍵

 北朝鮮の金正恩氏が新年早々、4度目の訪中を行ったことについて、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は11日付の社説で、「2019年は朝鮮半島が安定・平和の道を進むことができるかどうかを占う鍵となる年だ」とし、今回の金氏訪中はそれに向けてよい環境をつくり出したと評価した。

 中国英字紙、チャイナ・デーリーも10日付社説で、(1)金氏が誕生日を中国で過ごした(2)金氏が今年初の外遊先に中国を選んだ-などの点を挙げて、北朝鮮と中国の特別な関係を強調した。

 ただ、今回の訪中をめぐっては両国の報道ぶりに差異がみられた。北朝鮮の朝鮮中央通信は中朝首脳会談の内容をより踏み込んで報道。金氏が米朝関係の改善と非核化協議の過程で生じた「難関と憂慮、解決の展望」について説明したのに対し、中国の習近平氏が「中国はこれからも(北朝鮮の)頼もしい後ろ盾である」と述べた-と伝えている。北朝鮮側としては、背後に控える中国の存在を内外にアピールする狙いがあるのだろう。

 これに対し、中国メディアでは北朝鮮の経済建設をめぐる報道にも重点が置かれた。環球時報は11日付社説で、「19年は北朝鮮が社会主義経済建設の新たな道を切り開く元年でもある」と指摘。「新戦略路線を進む朝鮮労働党は今年、経済建設に全力を集中するだろう」との見方を示した。同紙は10日付の記事で、金氏が北京の経済技術開発区の視察を終えて同区を離れた後も、訪中団のメンバーが残り視察を続けたことを評価している。

 中国が北朝鮮経済の行方を注視するのはなぜか。同紙の11日付社説は「北朝鮮の最も重要な貿易パートナー」である中国の経済発展は北朝鮮に利益をもたらす一方、「北朝鮮の発展も中国経済、特に東北地方の経済力アップに有利である」とし、低成長にあえぐ東北地方の経済活性化の起爆剤として北朝鮮の発展に期待を寄せた。(北京 藤本欣也)

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