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複数の虚構や誇張 米大統領「国境の壁」演説をファクトチェック

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 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領が8日に行ったメキシコ国境情勢に関する国民向け演説には複数の虚構や誇張が含まれていたと指摘される。

 「国境での危機は高まっている」

 メキシコ国境から米国入りを目指す移民の数は、長期的には減少傾向にある。

 1980年代~2000年代半ばに米国入国を図って米当局に拘束された移民は年間100万~160万人だが、18会計年度(17年10月~18年9月)に拘束されるか入国を拒否された移民は52万1千人。17会計年度の41万5千人に比べて上昇はしているものの、危機と呼ぶには程遠い。

 「国境から大量の違法薬物が流入している」  米麻薬取締局(DEA)によると、メキシコから米国に密輸される違法薬物の大半は乗用車やトラクターに隠され、国境検問所を通って運び込まれる。壁を建設しても麻薬流入阻止で大きな効果は見込めない。

 「民主党の要請で壁の材質をコンクリート壁から鋼鉄の柵に変えた」

 民主党はいかなる材質であれ壁建設に反対だ。マルバニー大統領首席補佐官代行がNBCテレビ番組で明かしたところでは、同党指導部に材質変更を提案したのはトランプ氏だった。

 この日の演説とは別に、サンダース大統領報道官は7日、FOXニュースの番組で壁建設が必要な根拠として「4千人のテロ関連の要注意人物がメキシコ国境で拘束された」と述べたが、実際の拘束場所は空港が大半で、国境での拘束は1件もなかった。

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