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【国際情勢分析】クルドはまた裏切られるのか ちらつく“トランプ流ディール”

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 湾岸戦争停戦直後の91年3月、クルド人勢力は武装蜂起したが、信じていた米軍の支援はなく、フセイン政権軍に鎮圧され、容赦のない報復を受けた。数万人が犠牲となり、約200万人のクルド難民がトルコやイラン国境にあふれた。

■マティス氏の叫び

 当時、米海兵隊の第1大隊長として湾岸戦争に従軍したマティス前国防長官は、この悲劇の一部始終を直に見ていた。

 トランプ氏の米軍シリア撤退表明に抗議して昨年12月20日に辞任を表明したマティス氏は、トランプ氏に宛てた辞任に関する書簡の中でこう綴った。

 「米国の国家としての強さは、同盟国や友好勢力との他に類を見ない強固なつながりと密接に関係している。私は常にこの信念を抱いている」

 取引も結構だが、信義にもとるようでは米国の強さも危うい-。そう訴えたのだった。

クルド人 「国家を持たない世界最大の民族」として知られる。第一次世界大戦後に英仏によって中東地域に引かれた国境線で居住地がずたずたに切り裂かれ、約3000万人がイラン、イラク、トルコ、シリア、アゼルバイジャン、アルメニアの6カ国にまたがる約29万平方キロメートル(日本の約76%)の山岳地帯に暮らす。各国内では少数派として苦渋の歴史を歩まされ、民族的権利や独立を求める動きは、中東の近現代史の大問題となってきた。

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