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蔡英文氏、総統選へ追い風と神経戦と…台湾、民進党首に卓栄泰氏

6日夜、台北の民進党本部で、新党主席に当選し記者団の質問に答える卓栄泰氏(田中靖人撮影)
6日夜、台北の民進党本部で、新党主席に当選し記者団の質問に答える卓栄泰氏(田中靖人撮影)

 【台北=田中靖人】台湾の与党、民主進歩党は6日、党主席(党首)選を行った。昨年11月の統一地方選惨敗の責任を取って党主席を辞任した蔡英文総統の後任を決めるもので、蔡氏の再選支持派とされる卓栄泰(たく・えいたい)前行政院秘書長(59)が得票率約72%の大差で当選した。2020年1月予定の総統選に向け、再選出馬を目指す蔡氏にとって追い風となる。

 主席選には卓氏の他に、シンクタンクの理事長を務める游盈隆(ゆうえいりゅう)氏(62)が出馬し、蔡政権を「民意から乖離(かいり)している」と批判した。これに対し卓氏は、各主流派閥の事実上の統一候補として「党の団結」を訴えてきた。ただ、投票権を持つ党員約20万人の投票率は16.9%にとどまった。

 蔡氏は5日の海外メディアとの会見で「総統なら誰でも十分な時間がほしいものだ」と再選に意欲を表明。中国の習近平国家主席が示した武力行使を含む台湾統一方針を明確に拒否したことで、世論が蔡氏に有利に傾くとの見方もある。卓氏がこうした情勢で総統候補選びに影響力のある党主席に就けば、「『ポスト蔡』は蔡」との環境に近づくとみられている。

 ただ、3日には伝統的な党の支持層である「台湾独立」派の長老4人が蔡氏に再選放棄を求める書簡を公表。独立派が好感する頼清徳(らい・せいとく)行政院長(首相に相当)は予算が成立する月内に辞任する見込みで、総統選出馬への布石と見る向きが絶えない。蔡氏は頼氏の行政院長留任が「私の考えであり、党内の総意だ」と慰留を図っており、当面は両氏の神経戦が続きそうだ。

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