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金正恩氏「核兵器をつくりも使いもしない」 新年の辞でトランプ氏と再会談に意欲の一方、警告も

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1日、朝鮮中央テレビが放映した、「新年の辞」を発表する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(共同)
1日、朝鮮中央テレビが放映した、「新年の辞」を発表する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(共同)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日、朝鮮中央テレビを通じて今年の施政方針に当たる「新年の辞」を発表した。金正恩氏は「朝鮮半島に恒久的な平和体制を構築し、完全な非核化に進もうとすることは、党と政府の不変の立場で、私の確固たる意志だ」と強調。「既にこれ以上、核兵器をつくりも実験しもせず、使いも広めもしないと宣言してきた」と述べた。

 昨年6月に史上初の米朝首脳会談を行ったトランプ米大統領と「いつでも再び向き合う準備ができており、必ず国際社会が歓迎する結果を出すために努力する」と述べ、再会談に意欲を示した。一方で、「米国が約束を守らず、一方的に何かを強要しようと制裁・圧迫に出れば、やむを得ず自主権と国家の最高利益を守るため、新しい道を模索せざるを得なくなるかもしれない」と交渉破綻の可能性を警告した。

 トランプ政権には「われわれの主導的・先制的努力に対する信頼性ある措置」を改めて求めた。

 昨年3回の首脳会談を行うなどし、進展した南北関係については「驚くべき変化があった」として「満足」の意を示した。会談での合意は「事実上の不可侵宣言」だとし、朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定の当事国と平和体制への転換のための多国間協議を積極的に推進すべきだと主張した。米韓に加え、当事国の一つで北朝鮮に融和的な中国も引き込み、交渉を優位に運ぼうとする意図もうかがえる。

 中断した韓国との経済協力事業である開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光を「いかなる前提条件や対価なしに再開する用意がある」とも表明した。金正恩氏は「新年の辞」の大半を経済に関する言及に充てており、韓国から実質的な経済支援を引き出す思惑があるようだ。半面、「外部勢力との合同軍事演習はこれ以上許されない」と指摘し、米国との合同軍事演習の中止を続けるようクギを刺した。

 「新年の辞」読み上げは約30分間に及んだが、日本に関する言及はなかった。

 昨年までは金正恩氏が演壇に立って読み上げていたが、今年は、金日成(イルソン)主席と金正日(ジョンイル)総書記の写真が掲げられ、壁に書籍がぎっしりと並んだ執務室のソファに座って発表。笑顔を見せる妹の金与正(ヨジョン)党第1副部長らを伴い、部屋に入る場面も放映された。ソフトな指導者を印象付ける狙いもあるとみられる。

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