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【北京春秋】中国報道官はつらいよ

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死去した袁木氏
死去した袁木氏

 1989年の天安門事件で、中国国務院(政府)の報道官を務めていた袁木(えん・ぼく)氏が死去したことについて、国営新華社通信が25日午後、ようやく報じた。

 13日の死去後、だんまりを決め込んでいたのに、23日の葬儀の2日後になって報道した理由が分からない。

 まさか、産経新聞が25日付朝刊で写真とともに葬儀について詳報し、もはや隠し通せないと観念したわけではあるまい。

 袁木氏は天安門事件後の記者会見で、「天安門広場では一人も死んでいない」との政府見解を主張し続けた。葬儀で「鍵となる時期に立場が揺るがなかった」と評されたゆえんである。

 いわば“悪役”を担った袁氏の死を国営メディアは一時黙殺した。しかも新華社は彼が長く在籍した古巣である。「忠実な共産主義戦士」とも評された袁氏なら草葉の陰で納得しているのかもしれないが、私にはあまりに冷たい仕打ちに思える。

 さて、彼の後輩たちはどうだろう。外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官は24日の記者会見で、「袁氏が死亡し葬儀が行われたとの報道があるが、事実なのか」との質問に、「聞いていません-」

 あれれ、葬儀には彼女の上司、王毅国務委員兼外相も花輪を贈っていたのに…。

 赤っ恥をかいても、白(しら)を切り続ける。悪しき伝統はしっかり継承されている。(藤本欣也)

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