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【マーライオンの目】野良犬に噛まれた! 狂犬病を怖れたがこの国は犬に優しい

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 戌年も終わろうという年の瀬、野良犬にかまれた。週末の昼、自宅前の公園をジョギング中、茂みから急に出てきた4匹にほえ立てられて囲まれ、すねをガブっとやられた。

 他の人たちにも襲いかかっていたので通報した。40分後に到着した警察官2人に、茂みの中でほえ続ける4匹を引き継いだ。歯形の傷口は浅いが、血が流れている。病院を訪ねた。

 恐れたのは狂犬病だ。世界で毎年5万人以上が亡くなり、特に東南アジアは発生が多い。この公園を利用して5年になるが、あんなに体格の良い野良犬に出くわしたのは初めてだ。でも医師は「この国に狂犬病はない」と、破傷風の予防注射だけ打ってくれた。

 景観や治安管理に厳しいシンガポールだが、約7千匹の野良犬がいて、餌をやる人も多い。農産物・家畜庁(AVA)は、保護団体と協力し、来年から5年かけ野良犬の7割以上を捕獲し不妊・去勢手術を施したうえ、引き取り手がなければまた逃がすという。殺処分が多い日本と比べ、寛大だ。

 AVAから2日後に電話があり、スマホで撮った4匹の写真を求められた。取り逃したが、通報が続いているという。愛犬家である身としては、逃げ回っている4匹をふびんに感じもする。また出てこないか。前を通るたび、茂みを見つめている。(吉村英輝)

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