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インドネシア、ナトゥナ諸島に軍事基地 南シナ海、中国に対抗

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南シナ海南端にあるインドネシア領ナトゥナ諸島に建設された国軍基地で開催された式典=18日(同軍提供・共同)
南シナ海南端にあるインドネシア領ナトゥナ諸島に建設された国軍基地で開催された式典=18日(同軍提供・共同)

 【シンガポール=吉村英輝】インドネシアは21日までに、南シナ海南端のナトゥナ諸島に、軍事基地を開設した。同諸島北側海域は、インドネシアの排他的経済水域(EEZ)だが、中国が南シナ海の大部分を管轄していると主張する根拠の境界線「九段線」と一部が重複し、違法操業を続ける中国漁船の拿捕(だほ)などをめぐり、両国は対立してきた。インドネシアは警備体制を強化し、中国の一方的な海洋進出に対抗する。

 現地メディアなどによると、基地は同諸島の本島、大ナトゥナ島に建設され、地対空ミサイルや軍港、飛行機格納庫、病院などの軍用施設が整備された。人員は数百人以上とみられる。今月18日に開設式が行われ、ハディ国軍司令官は、領海を中心に、あらゆる安全保障上の脅威に対応するよう訓示した。

 ナトゥナ諸島沖では、中国による南シナ海の軍事拠点化と歩調を合わせるように、中国漁船の違法操業が近年、相次いだ。インドネシア当局が拿捕した中国漁船をめぐり、中国海警局の船舶と対峙(たいじ)するなど、緊張も高まった。

 このため、ジョコ大統領は2016年6月、ナトゥナ諸島を訪問して軍艦などの警備状況を視察。インドネシア国会は同月、同諸島の軍事基地整備に向けた予算を承認していた。

 インドネシア政府は17年7月、ナトゥナ諸島北方の海域について、従来の「南シナ海」から「北ナトゥナ海」に表記を改めた地図を公表し、この海域がEEZや領海であることを強調。中国は、同諸島をインドネシア領と認めているが、国際的な仲裁裁判で全否定された「九段線」の主張は維持しており、この地図にも反発した経緯がある。

 日本の河野太郎外相は今年6月、訪問先のインドネシアでルトノ外相と会談し、ナトゥナ諸島などでの漁港整備や、違法操業漁船を取り締まるレーダー設置などの協力を約束した。

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