PR

ニュース 国際

マティス氏辞任 各国との同盟関係に悪影響の恐れも

Messenger
マティス米国防長官
マティス米国防長官

 【ワシントン=黒瀬悦成】マティス米国防長官が20日、辞任表明に踏み切ったのは、米国の安全保障には「同盟重視」が必須であると考えるマティス氏が、孤立主義的な外交・安保政策に一層傾斜していくトランプ大統領をこれ以上支えていくことはできないと判断したためだ。後任の国防長官によっては今後、欧州や日本などアジア諸国との同盟関係に悪影響が出る恐れも否定できない。

 マティス氏はトランプ氏にあてた辞表で「米国は自由世界に不可欠な国であり続けているが、強固な同盟関係を維持し、同盟諸国を尊重しない限り、米国自身の国益を守ることはできない」と指摘。また、中国やロシアといった「権威主義体制」に立ち向かうため、米国は同盟諸国との共同対処に全力を挙げるべきだと強調した。

 マティス氏は、トランプ氏が北大西洋条約機構(NATO)を軽視するかのような発言を繰り返す裏で、かつてNATO変革連合軍最高司令官を務めた経験から、ロシアの脅威をにらんだNATOの抑止・防衛態勢の強化に向けて加盟各国と実質的な取り組みを積み重ねてきた。

 朝鮮半島情勢に関してもトランプ氏が唱える在韓米軍撤収に強く反対。北朝鮮の核問題をめぐる日米韓の連携強化にも尽力した。

 マティス氏の後任をめぐっては、退役陸軍大尉のトム・コットン上院議員(共和党)やジャック・キーン退役陸軍大将らが取り沙汰されている。

 トランプ氏は10月、マティス氏について「民主党員のようだ」と述べ、政権の方針と考えが一致していないことを示唆。「忠誠心」を何より重視するトランプ氏は、自らに異論を唱えそうにない人物を指名する可能性が高いとみられ、マティス氏が打ち出した「同盟重視」の姿勢が堅持されるかは見通せない状況だ。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ