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旭日旗を想起、LAコリアタウンの公立校壁画消去

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塗り消されることになっていた公立学校の壁画=11日、米ロサンゼルス(住井亨介撮影)
塗り消されることになっていた公立学校の壁画=11日、米ロサンゼルス(住井亨介撮影)

 【ロサンゼルス=住井亨介】米西部カリフォルニア州ロサンゼルス市の統一学区が、公立学校の体育館にある壁画について、旭日旗を想起するとする地元団体の抗議を受けて塗り消す決定をしたことが13日、分かった。「表現の自由を侵すものだ」との批判も上がっており、波紋を呼びそうだ。

 壁画があるのは、「ロバート・F・ケネディ・コミュニティー・スクールズ」。韓国系の人々が多く住むコリアタウンにあり、幼稚園から高校までが一体となっている。壁画は女優のエバ・ガードナーとヤシの木をモチーフに青と赤の光が放射状に広がる構図となっており、2016年に完成した。

 団体が今秋、「壁画は第二次世界大戦以来の日本帝国主義を示す旭日旗を描いている。旭日旗は、人類に対する最も恐るべき犯罪の一つとなった日本軍の侵略を象徴している」「旭日旗はナチスのかぎ十字と同じだ」などとして学校側に突然撤去を要求。これを受けて学区側が今月初めに記者会見し、冬休み期間中に壁を塗り直して壁画を消すことを明らかにした。

 撤去を求めた団体「ウィルシャー・コミュニティー連合」のジェイク・ジャング会長(47)は、産経新聞の取材に「旭日旗は韓国の人々に戦争を想起させる。今回のことは過去の歴史を伝えるいい機会となった」と語り、学区の決定を歓迎。

 一方、作品を描いた画家のボー・スタントン氏(32)は取材に「太陽の光線は世界共通のシンボルだ。チベットや米アリゾナ州の旗も使っており、日本だけではない。これは危険な先例になる。小さな団体の主観的な意見でそうしたシンボルが検閲されることになりかねない」と危機感をあらわにした。

 また、米国検閲反対連合は「壁画が消されることになれば、学校当局は憲法が保障する表現の自由の権利を侵すことになる」として、決定について再考を促す声明を出した。

 同校は、ジョン・F・ケネディ元大統領の下で司法長官を務めた同氏の弟、ロバート・ケネディ上院議員が暗殺された有名ホテルの跡地にある。ハリウッドに近く、同ホテルはかつて、米映画アカデミー賞の授賞式が行われたことでも知られる。

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