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【ガンジスのほとりで】息づくゾロアスター教

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世界の映画界で今年最大の話題を集めているロック音楽映画「ボヘミアン・ラプソディ」20世紀フォックス映画 (c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
世界の映画界で今年最大の話題を集めているロック音楽映画「ボヘミアン・ラプソディ」20世紀フォックス映画 (c)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

 日本でも大ヒットを記録している映画「ボヘミアン・ラプソディ」。作中に描かれているロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーは、1960年代にインドから英国に渡った移民だ。少年期を西部ムンバイ近郊で過ごしている。

 さらにその出自は、インド国内でパールシーと呼ばれるイラン系の住民だ。パールシーは、紀元前に古代ペルシャで誕生したゾロアスター教(拝火教)を信仰する人々で、インドで現在約6万人が暮らしている。映画には善行の重要性を説く父親が登場するが、こうした敬虔でまじめな態度がパールシーの一般的なイメージの一つだという。

 パールシーはマーキュリー以外にも、インドを代表する財閥タタの創業者一族や、世界的指揮者ズービン・メータら多くの人材を輩出したが、今ではその数は減少の一途だ。布教活動は原則行っておらず、パールシーの女性が他宗教の信者と結婚した場合、信仰を捨てる必要がある。異教徒との子供は教徒になることができず、自然と信者数は減っていく。

 カレーやヨガに代表される“インド人像”からは、懸け離れた存在といえる。マーキュリーらパールシーの活躍はインド社会が持つ多様性を物語っているともいえるだろう。(森浩)

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