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メイ首相の続投決まる 保守党信任投票で議員63%が支持

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続投が決まり、ロンドンのダウニング街で演説するメイ英首相=12日(AP)
続投が決まり、ロンドンのダウニング街で演説するメイ英首相=12日(AP)

 【ロンドン=岡部伸】英与党保守党は12日夜(日本時間13日未明)、党首のメイ首相の信任投票を行った。その結果、信任200票、不信任117票で、信任票が過半数を上回りメイ氏が続投を決めた。

 党首信任投票は実施後1年間は再実施できないため、「メイ降ろし」は収束するとみられる。ただ、欧州連合(EU)からの離脱をめぐってEUと合意した離脱案に与野党からの反発は根強く、政権基盤が不安定な現状に変わりはない。年明けに持ち越すとみられる議会採決で承認を得るめどは立たず、来年3月29日に迫ったEU離脱の行方は依然不透明だ。

 続投が決まったメイ氏は12日夜、首相官邸前で「英国のより良い将来のため、国民が求めたEUからの離脱を実現しなければならない」と離脱への決意を改めて表明。全ての議員に協力を呼び掛け、「反対票を投じた議員の懸念に耳を傾け、離脱案を修正できるようEUとの協議に臨む」と意気込みを述べた。

 信任投票はEUとの協調を重視した離脱案へ党内の強硬派議員から強い反発が起こり、下院の保守党議員の約15%に当たる48議員が党首交代を求める書簡を提出し、実施された。

 投票では信任が63%、不信任が37%だった。解任を免れたメイ氏は、ブリュッセルで13~14日に開かれるEU首脳会議に出席。議会の難局打開のため、英国がEU関税同盟に事実上残ることになっても「一時的」だとの確約をEUから引き出すことに全力を挙げる。

 しかし、不信任票を投じた議員が117人にも達したことで、離脱の命運を握る議会採決に暗い影を落とした。依然として世界経済に影響を与える「合意なき離脱」となる懸念は消えず、BBC放送は「首相がもろ手を挙げて喜べる結果ではない。むしろ権威に傷をつけた」と報じた。

 一方、メイ氏は同日、党首の信任投票に先立ち、2022年に見込まれる次期総選挙の前に退任する考えを表明した。それと引き換えにEU離脱合意案への党内支持を取り付けるのが狙い。自ら議会解散を行わない考えも示したという。 

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