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【アメリカを読む】米・カナダ暗闘から浮かぶトランプ政権の〝原理主義〟

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11月30日、ブエノスアイレス市内で開かれた米国・メキシコ・カナダ協定の署名式で、握手を交わすペニャニエト・メキシコ大統領、トランプ米大統領、トルドー・カナダ首相(左から)=ロイター
11月30日、ブエノスアイレス市内で開かれた米国・メキシコ・カナダ協定の署名式で、握手を交わすペニャニエト・メキシコ大統領、トランプ米大統領、トルドー・カナダ首相(左から)=ロイター

 20カ国・地域(G20)首脳会議の舞台となったブエノスアイレスで、トランプ米政権はカナダ、メキシコとの北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定の調印式を開いた。式典は3カ国首脳が参加して華々しく行われたが、その舞台裏では、関税を振りかざす米政権と、その取り下げを要求するカナダが暗闘を展開。カナダのトルドー首相が参加を確約せず、3首脳が居並ぶ調印式の成立が危ぶまれる事態となっていた。(ワシントン支局 塩原永久)

 G20が開催されたアルゼンチンの首都ブエノスアイレス市。G20初日の11月30日、同市内の高級ホテルでNAFTAを改定した新協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の調印式が開催。トランプ米大統領はトルドー氏、メキシコのペニャニエト大統領とひな壇に上り、「米国がこれまでに結んだ最大の合意だ」と自賛した。

 トランプ氏は雇用の国外流出を招いたとしてNAFTAの再交渉に乗り出し、9月末までに相次いでメキシコ、カナダとUSMCAの合意にこぎ着けた。USMCAを成果として誇るトランプ氏にとり、調印式をG20首脳が集まる場で開くことは、貿易問題をめぐり自国利益を貫く姿勢をみせつける機会になる。

 協定文書に署名したトランプ氏はトルドー氏とペニャニエト氏と堅く握手し、満足げな表情を浮かべた。

 だが、3カ国トップが顔をそろえる式典に向け、米国とカナダは直前まで薄氷の調整を続けたようだ。トルドー氏が式典参加の約束を拒んだためだ。

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