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【西海岸から】国境を行き交う人々

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メキシコ北西部ティフアナの収容施設で、木に掲げられた星条旗の横で靴を乾かす移民の男性(共同)
メキシコ北西部ティフアナの収容施設で、木に掲げられた星条旗の横で靴を乾かす移民の男性(共同)

 米西部カリフォルニア州サンイシドロから、メキシコ北西部の街ティフアナへ徒歩で国境を越えた。路地裏のような小道を進むと、メキシコの入管施設に行き着く。多少緊張していただけに、簡単な審査ですんなりと入国を許されたことに、やや拍子抜けした。

 ここの国境検問所は米国側へ通勤、通学する数万人のメキシコ人が毎日通過しており、人々の往来は日常風景なのだ。

 だが、経済困窮やギャングの暴力などから逃れ、中米諸国からティフアナに集まる移民の集団「キャラバン」の人々にとって、国境は簡単に越えられるものではない。これまでにも移民が押し寄せ、難民申請をするため米国への入国審査の順番を待つ。移民の一部が強行突破を試みたのは、ようやく到着した国境で直面した現実の厳しさにいらだちを募らせたからだろう。

 その一方で意外な話を聞いた。ティフアナで親しくなった男性によると、カリフォルニア州側からメキシコへ移住してくる米国人が増えているというのだ。理由は、好景気による賃貸不動産の価格上昇。メキシコ側に移り住めば、衣食住のコストはおおむね3分の1で済む。中には3時間かけてロサンゼルスまで車通勤する人もいるという。

 国境を行き交う人、車の流れを見ていて複雑な気持ちになった。 (住井亨介)

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