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サウジ皇太子、G20首脳会議に出席 国際舞台で事件の幕引き図る

G20サミットに出席したサウジアラビアのムハンマド皇太子=1日、ブエノスアイレス(G20プレスオフィス・AP)
G20サミットに出席したサウジアラビアのムハンマド皇太子=1日、ブエノスアイレス(G20プレスオフィス・AP)

 【ブエノスアイレス=黒瀬悦成】サウジアラビア人記者、ジャマル・カショギ氏殺害事件に関与した疑いが持たれているムハンマド・ビン・サルマン皇太子がブエノスアイレスで行われた20カ国・地域(G20)首脳会議に出席した。サルマン氏は、殺害事件をめぐり世界的な非難を浴びる中で進んで国際舞台に姿を見せることで、王位継承者としての自身の地位が揺るぎないことを明示するとともに、事件の幕引きを図る狙いがある。

 サウジ外務省によると、サルマン氏は30日、フランスのマクロン大統領、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領、メキシコのペニャニエト大統領とそれぞれ短時間会談。国営サウジ通信によると、同氏は中国の習近平国家主席とも会談した。カナダのトルドー首相は1日、前日の夕食会で同氏と言葉を交わしたことを明らかにした。

 サルマン氏はまた、会議場で自身の左隣に座るロシアのプーチン大統領とも笑顔で固い握手を交わし、顔を寄せ合って数分間にわたり言葉を交わした。

 一方、サウジ国営テレビ「アルアラビーヤ」は30日、サルマン氏がトランプ米大統領とも「友好的な会談を行った」と報道。これに関しトランプ氏は記者団に「儀礼的な挨拶はしたが、会談はしていない」と強調した。

 サウジは昨年の独ハンブルクでのG20首脳会議には閣僚級を派遣しており、今回の会議にサルマン氏が必ずしも出席しなければならないわけではなかった。

 米政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)のジョン・オルターマン研究員は、トランプ氏などがサウジとの経済関係維持などの思惑から殺害事件に関し厳しく追及しない姿勢を示したことがサルマン氏を勢いづかせたと分析した上で、「事件を機に失脚するのを回避し、自身が権力を掌握していることを誇示するため、サルマン氏は(会議出席という)賭けに出た」と指摘する。

 ただ、各国の首脳らによる会議冒頭の集合写真撮影の際、多くの首脳がサルマン氏を無視。ロイター通信が仏大統領府の話として伝えたところでは、マクロン氏はサルマン氏にカショギ氏殺害事件に関し「極めて強いメッセージ」を伝え、外国の専門家を事件の捜査に加えるよう要求した。

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