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中国、東シナ海ガス田で新たな試掘着手か 開発継続浮き彫り

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 東シナ海の日中中間線付近で中国が一方的に進めるガス田開発で、中国側が9月に投入した海底資源を試掘する「移動式掘削船(リグ)」が移動し、新たな試掘に着手した疑いがあることが30日、政府関係者への取材で分かった。永続的な採掘設備建設につながる恐れがあり、政府は動向を注視する。ガス田をめぐっては10月、訪中した安倍晋三首相と中国首脳が共同開発の交渉再開へ意思疎通を図る姿勢で一致したが、一方的開発を継続する中国側の姿勢が浮き彫りになった。

 外務省や海上保安庁によるとリグは「H.Y.S.Y.(海洋石油)942」で9月下旬、日中中間線付近の中国側で停船。その後、海底を試掘したとみられることが判明したが、11月中旬になり、別海域への移動を防衛省が確認した。

 新たな停船場所は、当初の海域から南南西へ約120キロで、中国が日中中間線付近の中国側に沿って設置する計16基のガス田採掘施設が並ぶ近辺。16基は永続的な採掘施設で、日本政府は14基で生産を行っているとみている。一連のリグの試掘で海底資源を確認すれば、17基目の永続的施設の建設に着手する恐れがあり外務省は「中国側の動向を注視する」としている。

 日中間の境界が未画定の東シナ海について日本は地理的な中間を境界にすべきだと主張しているが、中国側は合意していない。平成20(2008)年には境界画定まで日中両政府が共同開発区域を設定し、協力することなどを目指す「2008年合意」が交わされたが、交渉は中断している。

 今年10月に訪中した安倍首相は中国首脳に東シナ海問題を提起。2008年合意の交渉再開を話し合ったが、成果文書では「早期再開を目指して意思疎通をさらに強化していくことで一致した」とされ、明確な時期は示されなかった。

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