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【台湾地方選】「嫌与党」票を誘った対立候補、蔡政権に厳しい判断、20年の総統選へ野党にも難題

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17日、台湾南部・高雄市で、支持者の声援に応える中国国民党の市長候補、韓国瑜氏(台北支局撮影)
17日、台湾南部・高雄市で、支持者の声援に応える中国国民党の市長候補、韓国瑜氏(台北支局撮影)

 【台北=田中靖人】24日に投開票された台湾の統一地方選で、与党、民主進歩党は人口が集中する直轄市2つを失い、県・市の首長ポストを13から6に半減させる惨敗を喫した。地盤としてきた複数の県・市で再選を目指す現職が落選したのは蔡英文政権への厳しい批判が原因で、蔡総統の求心力低下は避けられない。

「われわれは同じ党に所属している。『嫌民進党』だ」

 台湾の最大野党、中国国民党の候補者らは選挙期間中このフレーズを連呼し、無党派層や与党、蔡政権に不満を持つ民進党支持層の離反を誘った。

 台湾では中国からの圧力として、中国人観光客の減少による景気悪化が懸念されてきた。蔡政権は、観光客数が全体では増加していることや好調な経済指標を示して世論を説得してきたが、共感を得られていない。また、蔡政権が進める国民党の独裁政権期の“清算”政策も、公権力を使った政治闘争と受け止められた可能性がある。

 これらに加え、民進党の関係者は、蔡氏の「指導力の欠如」を指摘する。選挙戦終盤の21日夜、象徴的な出来事が起きた。蔡氏が台北市長選の応援で演説を始めたところ、目の前で複数の抗議者が叫びながら横断幕を広げて、保安要員に場外に引きずり出された。

 蔡氏は少し戸惑った様子を見せたものの、「好(ハオ=はい)」とだけ述べて先を続けた。視線の先は舞台前のスクリーン。映し出された予定原稿を読み、民進党候補を支持すべき「5つの理由」を説明した。学者肌の蔡氏の姿勢に、政界関係者は「頭が良いだけでは有権者の(幅広い)支持は得られない」と突き放した。

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