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【パリの窓】抗議のおっぱい

第一次世界大戦の終戦記念セレモニーに出席するドナルド・トランプ米大統領の車列に飛び出し、警察官に取り押さえられる女性=11日、仏パリ(ロイター)
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 第一次世界大戦の終結100年にあたる11日、世界の首脳が集まったパリの記念式典。トランプ米大統領の車列にトップレスの女性3人が駆け寄る事件があった。「ようこそ、戦争犯罪人」と書いた上半身をさらし、車を拳でたたいた後、警察に取り押さえられた。

 3人は「フェメン」という女権団体に所属する。欧州ではお騒がせ団体として有名だ。「女性蔑視の宗教権威や独裁者と闘う」として、ローマ法王やプーチン露大統領も「抗議のおっぱい」の標的になった。

 フェメンは約10年前、ウクライナで発足。反体制派として摘発され、中心メンバーがパリに逃れて本拠地を移した。以前、活動家の養成道場を訪ねたことがある。欧州各国から集まった約20人が、Tシャツを一瞬で脱ぎ捨て、「裸は女の武器だ」と叫ぶ訓練をしていた。主催者に「なぜ裸なのか」と聞くと、「垂れ幕で訴えても、だれも振り向かない。効果的なアピール手段を考えた」と話した。

 警備破りは違法だし、団体の活動資金も不透明。それでも仏政府はメンバーの政治亡命を認めた。ボーボワールを生んだフェミニズムの国で、「肉体の自由」は女性解放と同義語だ。米国発の告発運動「#Me too」とは違う、女の体当たりの抗議活動に対し、フランス人は妙に寛容である。(三井美奈)

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