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「それでも米国を目指す」 中米キャラバン、残り900キロ トランプ氏に反感も「危険な祖国には戻れない」

中米諸国から米国を目指す移民の集団がメキシコ市のエル・パリージョ競技場に到着。医薬品の提供を受ける人々=6日、メキシコ・メキシコ市
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 【メキシコ市=住井亨介】「それでも米国を目指す」。中米諸国から米国を目指す移民集団「キャラバン」の出発から3週間以上が経過し、メキシコ市内に到着した移民らは5千人近くに上る。トランプ大統領は強硬な態度で入国を阻止する意向を示し、6日の中間選挙では問題対応が争点の一つに急浮上した。「危険な祖国にはいられない。安全に暮らしたい」。亡命申請が認められる可能性は低いが、移民らは口々に「前に進む」と決意を語り、希望をつないでいる。

 メキシコ市のエル・パリージョ競技場。市当局が用意した数棟の巨大テントの中では、隙間なく密集した空間に人々が身を横たえていた。移民らはテント外の観客席や周辺の敷地にもあふれ、ビニールシートや毛布を屋根代わりにして休息を取りつつ、ボランティア団体などから提供される食事や医療などに長い列を作っていた。

 「単独で米国を目指すのは危険なので、こういう(キャラバンの)機会を待っていた」

 こう語るのは、ホンジュラスから妻や子供2人らと逃れてきたクイルソ・マリンさん(21)。移民を募るフェイスブックでの呼びかけを見て決意した。1日に70~80キロを歩くこともあり、途中で女性や子供が倒れているのもしばしば見た。25日間かけてメキシコ市までたどりついたが、最短の米国境までは、まだ約900キロある。

 「不法移民の入国は認めない」とするトランプ氏は、国境でキャラバンから投石があれば銃器で対応することを一時示唆するなど厳しい姿勢だ。「難しいのは分かっているが、受け入れてくれることを願っている」と、マリンさんは祈るように空を仰いだ。

 ギャングの脅迫から逃れてきたというマリア・レジェスさん(43)は、夫や娘家族とともにホンジュラスを後にした。経営していた食堂で高額のみかじめ料を要求され、応じられなくなったからだという。

 レジェスさんは「米国で良い仕事を見つけ、安定した生活がしたい」と話すが、キャラバンが国境のどこへ向かうのかも分からず、不安は募る。

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