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米議会ねじれはトランプ氏の「想定内」の結果 海野素央(うんの・もとお)明大教授

米中間選挙での議会勢力(日本時間7日午後5時15分現在)
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 上下両院の多数派が異なる「ねじれ議会」が生じた中間選挙の結果は、トランプ大統領にとって「想定内」だったといえる。トランプ氏は以前から下院で敗北しても自らに責任がないと明言していた。今後、トランプ政権は民主党を「抵抗勢力」と位置づけ、下院で弾劾手続きに向けた動きが出たとしても上院で徹底的に抑える戦略を強めるだろう。また、トランプ氏には議会の承認なく政策を実行できる「大統領令」というカードも残されている。

 ただし、2020年の次期大統領選での再選に向けて決して安泰ではない。米大統領選干渉疑惑でトランプ陣営に不利な事実が判明すれば、世論が「反トランプ」に大きく傾く。上院の共和党議員の間でも、弾劾手続きを後押しする動きが広がる可能性がある。

 また、トランプ氏にとって中間選挙での「誤算」は、多くの女性や若年層の有権者を敵にまわしたことだ。自身の女性蔑視発言やセクハラ告発運動「#MeToo」(私も)は女性を選挙に駆り立て、民主党の新人の女性候補が初当選した。

 米女性歌手のテイラー・スウィフトさんが1億人以上のフォロワー数を誇る写真共有アプリ「インスタグラム」で中間選挙での民主党候補の支持を表明して若者に有権者登録を訴えたことも、トランプ氏の肝を冷やしただろう。中間選挙で新たに生まれたトランプ政権を批判する女性や若者の声は、再選の懸念材料になりうる。(聞き手 板東和正)

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