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トランプ氏は2つの「勝利」を収めた ワシントン支局長 黒瀬悦成

5日、米中西部オハイオ州で共和党候補への支持を訴えるトランプ大統領(加納宏幸撮影)
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 「これは私の選挙だ」

 トランプ米大統領が選挙集会などで何度も強調した通り、今回の中間選挙は「トランプ氏の選挙」に他ならなかった。

 そしてトランプ氏は、今回の選挙で2つの「勝利」を収めたといえる。

 移民問題などで強硬姿勢を打ち出し、民主党などの政敵を激しく罵倒し続けた選挙戦術は、自身の支持基盤を固めるのに効果を上げる一方、オバマ前政権下で顕在化した米国の「対立」や「分断」を一層深めたとの批判がつきまとう。それはその通りだろう。

 また、民主党が下院を奪回し、いわゆる「ロシア疑惑」などに関し召喚権限を駆使してトランプ氏を追及してくるのも確実だ。モラー特別検察官による捜査も含め、ロシア疑惑が政権の「不安定要素」であり続けるのは避けられない。

 しかし、「打倒トランプ」を合い言葉に民主党支持層が投票所に向かったのに対抗し、共和党支持層もトランプ氏の「投票しよう」との呼びかけに結集したことで、わずか3カ月前に民主党勢力が喧伝していた、同党のシンボル色である青になぞらえた「青の大波(民主党の圧勝)」は大きくせき止められ、「さざ波」程度にとどまった。これが「第一の勝利」だ。

 そして、トランプ氏にとり「第二の勝利」は、同氏が今回の選挙で共和党を良くも悪くも「トランプ党」に変貌させたことだ。

 2020年大統領選での再選を狙うトランプ氏が今回の選挙で重視したのは下院ではなく上院だ。トランプ氏は昨年1月に就任以降、計23州で選挙集会を行ったが、いずれも前回の大統領選に続き勝利のカギを握る接戦州と共和党が強い「赤い州」だった。

 堅固な支持基盤を誇るトランプ氏にあやかるため、各候補も同氏と同様の主張を展開。集票に向けて各候補の「トランプ効果」への依存度が高まる中、共和党支持層の89%、保守層の73%がトランプ氏を支持するに至る(ギャラップ社調べ)など、トランプ氏は再選に向けて共和党の掌握に成功したといえる。

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