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NATO、冷戦後最大の軍事演習 北欧でロシア牽制

軍事演習「アイアン・トマホーク」を見つめる北大西洋条約機構(NATO)のカナダ軍兵士=24日、ラトビアのアーダジ(ロイター)
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 【ベルリン=宮下日出男】北大西洋条約機構(NATO)は25日、北欧ノルウェーを中心に合同軍事演習「トライデント・ジャンクチャー」を開始する。参加人員は約5万人に上り、東西冷戦終結後では最大規模の軍事演習。ウクライナ危機以降、欧州で脅威が高まるロシアを牽制する狙いがあるとみられる。

 演習は11月7日まで。NATO29加盟国と非加盟のスウェーデン、フィンランドの計31カ国が参加。演習に動員された戦力は戦車など車両約1万台、航空機250機、艦船65隻に上る。

 NATOのストルテンベルグ事務総長は24日、「欧州の安全保障環境は大きく悪化したが、いかなる脅威からも同盟国を守る用意はできている」と述べ、その能力を演習で示すとした。

 演習は加盟国のノルウェーが軍事攻撃を受け、NATO軍がその主権回復を目指すシナリオ。ロシアを表向き名指ししていないが、NATOは近年、ロシアの脅威に備え、即応態勢の強化や北大西洋のシーレーン(海上交通路)確保が課題となっている。

 このため8月以降、米西部を含む北米や欧州各地から装備を輸送するなど、演習には迅速な動員を確認する狙いもある。米空母ハリー・トルーマンも1987年以来初めてノルウェー領海に入り、ストルテンベルグ氏は米欧間の「不朽の靱帯を示す」と強調した。

 一方、ロシアは9月に極東・シベリア地域で冷戦時代の1981年以来最大規模の軍事演習を実施。中国なども参加した。NATOの演習には「無責任な行動は政治的状況を不安定化させ、緊張を増大させるだろう」(外務省報道官)と反発を強めている。

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