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【ポトマック通信】トランプ氏は「神の使い」?

トランプ大統領=20日、ネバダ州のエルコ・リージョナル空港(ロイター)
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 自宅近くの映画館に気になる作品が公開されていた。「トランプの預言」と題する劇映画で、なんの予備知識もなしにスクリーンの前に座ってみた。

 登場人物は火災現場での体験が原因で心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したキリスト教徒の元消防士。2011年にテレビで実業家(当時)のドナルド・トランプ氏に関する番組を観ていると「あなたは次の大統領の言葉を聞いている」という「神の声」が届くストーリーだった。

 元消防士は、これが「トランプ氏が大統領になるという啓示だ」と悟り、自ら「預言書」を作って配布すると福音派の人々を中心に賛同の輪が広がり、16年大統領選でトランプ氏に「奇跡の当選」をもたらしたという。「実話に基づく再現映画」と説明が続いた。

 この話が「事実」かどうか追及するのは野暮だろう。ただ、私生活での醜聞が絶えないトランプ氏を、熱心なキリスト教徒がなぜ支持できるのか、少しは理解できた気がした。

 昔の王権神授説ではないが、トランプ氏は「悪魔と戦うために神が遣わした救世主」なのだと説明されれば丸ごと信じるのが正しい信仰の道。多少首をかしげる言動や政策があっても支え続ける「トランプ信者」の存在こそが同氏の強さであり、怖さでもある。(ワシントン 黒瀬悦成)

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