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「冷戦の終わりの始まり」だった中距離核戦力(INF)全廃条約締結 相互査察で米ソの信頼醸成

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20日、米西部ネバダ州で、記者団の質問に答えるトランプ米大統領(AP)
20日、米西部ネバダ州で、記者団の質問に答えるトランプ米大統領(AP)

 トランプ米大統領が20日破棄を表明した中距離核戦力(INF)全廃条約は、地上配備型の射程500~5500キロの核ミサイルを廃棄し、恒久的に放棄するという米露の2国間条約。1987年、当時のレーガン米大統領とソ連のゴルバチョフ書記長が締結し、翌88年に発効。規定どおり3年後の91年に米ソ合わせて2692基の廃棄が完了した。

 全廃の対象となったのは米ソが保有していた地上配備型の中距離(射程1000~5500キロ)、短距離(同500~1000キロ)ミサイルのほか、発射台や支援施設。将来の生産、実験、保有も禁止した。

 条約の順守を確保するため検証に関する規定が盛り込まれ、相互査察では申告データの内容や施設の閉鎖、ミサイルの廃棄状況などを確認した。

 相互査察の実施は米ソの信頼醸成に大きな役割を果たしたとされ、INF全廃条約の締結を「冷戦の終わりの始まり」とする見方もある。

 一方で、航空機搭載型や海上・海中発射型のミサイル、核弾頭は対象外。中国など第三国の中・短距離ミサイルの配備を制約するものでもない。91年12月のソ連崩壊により核戦力を継承したロシアが当事国となっている。(平田雄介)

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