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中国GDP6.5% 貿易摩擦の影響前に失速感

建設されている高速鉄道の高架橋=16日、中国チベット自治区(新華社=共同)
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 米中貿易摩擦が長期化の様相をみせる中、約9年半ぶりの低水準となった中国の7~9月期GDP。中国政府にとって深刻なのは、「貿易戦争」の直接的な影響が出る前に経済の失速感が広がっていることだ。7月下旬には景気下支えのために積極財政・金融緩和へと方向転換したものの、政策手段とその効果は限定的なものになりそうだ。

 米国は7~9月、総額年2500億ドル(約28兆円)相当の中国製品に追加関税を発動したが、中国の1~9月の対米輸出はドルベースで前年同期比13.0%増と堅調さを保った。駆け込み取引や人民元安が下支えしたためだが、今後一気に反動減に陥る恐れもある。外資系企業が東南アジアなどへの生産拠点の移転を模索するなど、「世界の工場」としての中国の地位低下に拍車がかかる。

 不安要素を抱える中で、足元の中国経済は「昨年ブーム的な動きをみせた自動車やハイテク関連製品、インフラ投資などの内需が弱まり、成長を落としている」(鈴木貴元・丸紅中国経済調査総監)状態だ。李克強首相は先月開いた国務院(政府)常務会議で「過度に投資に頼らないが、不要なわけでもない」として貧困地域のインフラ整備に号令をかけた。ただ財政余力には限度があり、テコ入れ効果はまだ出ていない。

 国際通貨基金(IMF)は今月、米中貿易摩擦は中国のGDPを最大で1.6%押し下げるとの予測を発表した。中国政府の危機感は強まっている。(北京 西見由章)

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