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ローマ法王 南北和平に意欲示す 進むアジア共産圏への接近

朝鮮半島の平和を祈るミサに参加した韓国の文在寅大統領(左)と、ローマ法王庁のパロリン国務長官=17日、バチカン(ロイター=共同)
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 法王フランシスコは18日、韓国の文在寅大統領との会談で訪朝に前向きな発言をし、文氏の「融和外交」を後押しした。法王は2013年の即位後、ベトナムや中国などアジアの共産主義政権に接近しており、朝鮮半島の和平にも関与する意思を示した。

 バチカンは18日の声明で、会談では「朝鮮半島の緊張克服に向け、共通の責務が示された」としたが、訪朝の可能性には触れなかった。北朝鮮の宗教迫害が続く中、「法王の訪朝は現段階では困難」(バチカン担当のイタリア誌記者)との見方が強い。

 だが、法王は即位直後から南北和平に強い関心を示していた。14年、初のアジア訪問に韓国を選び、滞在中に朝鮮半島の「平和のためのミサ」を実施した。北朝鮮の核問題でも発言が目立ち、昨年春の記者会見で「外交で解決すべきだ」と主張。今年4月には板門店での南北首脳会談にあわせて「対話と和解を進める機会となる」とたたえた。

 バチカンは「無神論」を掲げる共産主義を拒絶してきたが、東西冷戦後、接近の動きが進む。法王フランシスコは特に熱心で、9月には、国交断絶中の中国と司教任命権をめぐる暫定合意を締結。16年にはベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席(当時)と初会談した。法王は先月、日本を来年訪問したいという希望を表明している。(パリ 三井美奈)

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