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中国、最新の戦略兵器を誇示 「極超音速」飛翔体やステルス爆撃機 対中圧力の米を牽制 

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 【北京=西見由章】中国が次世代の戦略兵器として開発を進めている「極超音速飛翔(ひしょう)体」や、最新鋭ステルス戦略爆撃機をめぐり、官製メディアなどが積極的に情報を発信している。通商政策に加えて安全保障面でも中国への圧力を強める米国に対して高度な軍事技術を誇示、牽制(けんせい)する意図がありそうだ。

 中国国営中央テレビ(CCTV、電子版)は12日、上空を彗星(すいせい)のように輝きながら飛行する物体の映像を投稿。内モンゴル自治区や北京で前日夜に目撃され、UFOと疑う声もあるとしながら「おそらく極超音速飛翔体の実験だ」と明かした。

 同飛翔体は弾道ミサイルで打ち上げられた後、近宇宙空間で切り離されて大気圏に再突入する戦略兵器だ。大陸間弾道ミサイル(ICBM)とは異なり、マッハ5以上の極超音速で自由に運動しながら滑空し、現在の米国のミサイル防衛(MD)では撃墜不可能とされる。短時間で精密かつ長距離の打撃能力があり、米露や欧州、インドなども競って開発しているが、先行しているのは米中両国だ。

 笹川平和財団の小原凡司上席研究員は「核弾頭を乗せなければ使用のハードルがそれほど高くない戦略兵器にもなりうる。(国際秩序を変える)ゲームチェンジャーの兵器となるかもしれない」と指摘する。

 中国の研究機関は8月、中国北西部で実施された飛翔体の実験について初めて詳細に公表した。高度30キロを最高速度マッハ6で飛行し、飛行時間は6分間に上ったという。一方、9月にはCCTVが、内モンゴル自治区の酒泉衛星発射センターで行われた実験を報道。3種類の飛翔体の模型を上空で気球から切り離し、正確に目標を攻撃するための減速・姿勢調整機能などをテストしたもようだ。

 中国の飛翔体実験をめぐっては2014年1月、マッハ10での高速飛行を米軍が確認したとして米メディアが報道したが、中国側は沈黙を守ってきた。こうした従来の慎重な姿勢とは対照的だ。

 一方、中国の最新鋭ステルス戦略爆撃機「H20」に関する報道も目立ち始めた。H20は核ミサイルを搭載可能で、その外観は尾翼のない全翼機の米爆撃機B2に似ているとされる。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(英語版)は今月、「間もなく初の試験飛行が行われる」との専門家のコメントを掲載した。

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