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フジモリ氏の恩赦取り消し決定 ペルー最高裁

息子のケンジ氏(右から2人目)に付き添われるペルーのアルベルト・フジモリ元大統領(左から2人目)=1月4日、リマ(国営アンディナ通信提供・ロイター)
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 【ロサンゼルス=住井亨介】南米ペルーの最高裁は3日、在任中に起きた軍による人権侵害事件で禁錮刑に服していたフジモリ元大統領(80)に与えられた人道的恩赦を取り消し、所在確認と身柄の拘束を命じる決定をした。地元メディアが伝えた。フジモリ氏が直ちに再収監される可能性もある。

 心臓疾患を抱えるフジモリ氏は同日、首都リマ市内の病院に搬送されたが命に別条はないもよう。同氏の弁護側は決定に異議を申し立て、生命の危険があるとして再収監しないよう求めた。恩赦取り消しについての最終的な決定には1年近くかかるとみられるが、実際に取り消されればペルー政治に大きな影響をもたらす可能性がある。

 昨年12月の恩赦をめぐっては、汚職疑惑が浮上して国会で罷免決議案が出されていたクチンスキ大統領(当時)が、フジモリ氏の次男、ケンジ議員(当時、現在は資格停止中)と「裏取引」して罷免決議回避と引き換えに恩赦を出したとの批判が根強かった。

 最高裁は今回の決定理由について、フジモリ氏を重病とした医師団の診断書に疑問を呈し、恩赦の手続きに不備があったと指摘するとともに政治的取引が背景にあったとした。

 フジモリ氏の長女で議会最大野党「フエルサ・ポプラル」の党首、ケイコ氏は「人生で一番悲しい日だ。不公正で非情な決定だ」と記者団に語った。

 米州人権裁判所(本部・中米コスタリカ)が今年6月、恩赦について憲法上問題がなかったかを再検討するようペルー政府に勧告したことを受け、事件の被害者遺族が最高裁に対して恩赦について審理を求めていた。

 フジモリ氏は、左翼ゲリラと間違えられた市民らが軍に殺害された事件などで2010年に禁錮25年が確定して服役。昨年12月、高齢や病気を理由に恩赦を受けた。入退院を繰り返しており、ほとんど公の場に姿を現していない。

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